障害者雇用で年収420万円という安定した収入を得ているものの、やりがいを感じられず、転職を考え始めました。そんな状況に身を置く方も少なくないのではないでしょうか?私もまさにその一人です。今回は、転職活動をして内定を得たものの、最終的に「現状維持で働こう」と決めた私の体験をシェアしたいと思います。

現状の職場にやりがいがないと感じた理由

今の職場での仕事内容は、特に目立った困難もなく安定していますが、そこに「やりがい」や「達成感」を見出すことができませんでした。毎日の業務を淡々とこなしながら、次第に「このままで良いのだろうか?」という思いが強くなっていきました。

やりがいを求める一方で、安定した収入や職場の待遇も捨てがたく、葛藤の日々が続いていました。「もっと自分に合った仕事があるのではないか」「他の職場で自分の能力を試してみたい」という思いが募り、転職活動を始めることにしました。

転職活動で感じた疲労感

転職活動を始めてみると、思っていた以上に心身の負担が大きいことに気づきました。履歴書や職務経歴書の作成、面接対策、企業研究など、準備に時間とエネルギーを費やしました。内定を得るまでには、何度も面接を受け、そのたびに緊張や不安と戦いました。

そんな中、ようやく内定をいただけたときには、安堵とともに「やっと終わった」という思いが強くなりました。しかし、いざ転職を決断しようとしたとき、これまで築いてきたものを手放す不安や、転職後の生活への不安も頭をよぎりました。

現状維持を選んだ理由

最終的に私は、内定を受けることを見送り、現状維持を選ぶことにしました。その理由は以下の通りです。

  1. 転職活動による疲労感
    • 転職活動を通じて、自分が思っていた以上に精神的にも身体的にも疲れ果てていることに気づきました。新しい職場での新しい仕事を始める気力が、正直なところ残っていませんでした。
  2. 現在の職場の安定感
    • 年収420万円という安定した収入は、やはり大きな魅力です。経済的な不安がないことで、日常生活も安定して過ごせています。やりがいがないと感じてはいても、今の職場には一定の安心感があります。
  3. 転職先の不安定さ
    • 内定をいただいた転職先が、私にとって本当に「やりがい」を感じられる場所であるか確信が持てませんでした。新しい環境に飛び込む勇気は必要ですが、同時にリスクも伴います。やりがいが見つからなかった場合、再び転職活動を始めることになり、その負担を考えると慎重にならざるを得ませんでした。

今後のキャリアについて

現状維持を選んだものの、やりがいを感じたいという気持ちは変わりません。今後は、今の職場の中でやりがいを見つける工夫をしていこうと思っています。例えば、今まで手を出さなかったプロジェクトに参加してみる、新しいスキルを習得するなど、自分で「やりがい」を創り出す方法を模索していくつもりです。

また、今回の転職活動を通じて、自分自身のことを深く見つめ直す良い機会にもなりました。自分にとっての「やりがい」や「働く意味」について再確認できたことは、今後のキャリアにとって大きな財産になると感じています。

まとめ:現状維持も一つの選択肢

やりがいを求めて転職を考えることは素晴らしいことですが、その過程で自分自身の気持ちや体力をすり減らしてしまうこともあります。そんな時、あえて「現状維持」を選ぶことも、一つの立派な選択肢です。

「やりがい」を求め続けるのではなく、今ある環境でどのように自分のやりたいことを見つけていくか。それもまた、充実した働き方を実現するための一つの方法だと思います。

この記事が、同じような状況にいる方の参考になれば幸いです。あなた自身が納得できる働き方を見つけられるよう、応援しています。