使徒職:人々をキリストへと導き、御父の家へ共に歩む
私は牧師として、多くの人々と出会ってきました。人生の悩みや苦しみを抱え、希望を見失いかけている人々。そんな方々に、キリストの愛と福音のメッセージを伝え、共に歩むことが私の使命です。
使徒職とは、単に教会の役職ではありません。それは、人々を助けてキリストを見出させ、キリストの後につき従って御父の家を目指してともに歩むことです。
聖書における使徒職
新約聖書の中で、使徒職について最も明確に語られているのは、使徒パウロの手紙です。
わたしはこの恵みのゆえに、神の恵みの賜物によって、あなたがたにも与えられた使徒として、神の福音を宣べ伝えるために、あなたがた異邦人に遣わされたのです。(エフェソ人への手紙 3:7)
パウロは、神の恵みによって使徒として召され、異邦人に福音を宣べ伝える使命を与えられたと語っています。
使徒たちの任務は、イエス・キリストの教えを伝え、人々を罪から救い、神の家族へと導くことでした。彼らは迫害や苦難にも耐え、命をかけて福音を宣べ伝えました。
現代における使徒職
現代においても、使徒職の重要性は変わりません。私たち一人ひとりが、キリストの愛と福音のメッセージを周りの人々に伝える使徒であると招かれています。
あなたがたは世の光です。山の上にある町は隠れるはずがありません。また、灯火をつけて燭台に載せれば、家のすべての者を照らします。同様に、あなたがたの光も人々に輝き、彼らがあなたがたの善い行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようにするためです。(マタイの福音書 5:14-16)
私たちは、イエス・キリストの光を世界に輝かせるために、日々の生活の中で愛と善行を実践する必要があります。
また、必要に応じて、言葉によって福音を伝えることも大切です。困っている人に手を差し伸べ、傷ついた人に寄り添い、希望を失っている人に励ましの言葉をかけましょう。
共に歩む
使徒職は、自分一人で歩むものではありません。聖霊の導きと、他の信徒たちの支えによって歩むものです。
教会は、使徒職を果たすための訓練場です。教会の中で、聖書の教えを学び、祈り、交わりを持つことで、私たちは霊的に成長し、互いに支え合いながら歩むことができます。
互いに思いやり、いたわり合いなさい。あなたがたが互いに赦し合うように、神もキリストにおいてあなたがたを赦してくださったのです。(エフェソ人への手紙 4:2-3)
使徒職は、私たち一人ひとりに与えられた尊い任務です。互いに支え合いながら、キリストの愛と福音のメッセージを世界に伝えていきましょう。