使徒としての歩み:共にキリストに従い、御父の家へ
私たちの信仰生活において、使徒としての役割は非常に重要です。使徒とは、文字通りには「送られる者」という意味を持ちますが、キリスト教の文脈では、イエス・キリストによって遣わされ、福音を伝え、人々を救いへと導く役目を担います。この重要な使命は、イエス自身の言葉によって強調されています。「わたしがあなたがたを遣わすように、父がわたしを遣わされた」(ヨハネ20:21)。ここから、私たちがどのようにして使徒としての歩みを進めるべきかを見ていきましょう。
1. キリストを見出し、示す
使徒の第一歩は、自らがキリストを見出し、その生き方を模範にすることから始まります。パウロはフィリピの信徒への手紙で「キリスト・イエスを知ることに比べれば、他のすべてのものを損と考えます」と述べています(フィリピ3:8)。この深い認識が、私たちが他者にキリストを示す基盤となります。キリストを知ることは、単なる知識の獲得ではなく、彼の教えを生活の中で具現化することです。
2. 従い、導く
イエスは「わたしに従ってきなさい。そうすれば、わたしはあなたがたを人をつり上げる者にします」と言われました(マタイ4:19)。使徒としての歩みは、イエスに従うことから始まりますが、それは同時に他の人々を導くことにも繋がります。私たちがキリストの模範に従うことで、他者もキリストの愛と救いのメッセージに心を開くようになります。従うことと導くことは、使徒としての旅において表裏一体の関係にあります。
3. 共に歩む
「二人が一緒に歩まなければ、一致しないでしょうか?」(アモス3:3)。使徒としての旅は、単独で行うものではありません。教会という共同体の中で、信者同士が支え合い、励まし合うことが大切です。私たちは互いに信仰を深め、共に成長するために集います。教会はそのための場であり、私たちが互いに学び、成長し、キリストの御父の家へと進むための支えとなるのです。
使徒としての道は簡単なものではありませんが、イエス・キリストの完全な愛と導きがあれば、私たちは確かな歩みを続けることができます。「わたしはあなたがたといつも一緒にいる。世の終わりまで」(マタイ28:20)。この約束を心に留め、私たちは希望を持って、使徒としての役割を果たしていきましょう。私たちの歩みを通じて、多くの人々がキリストの光を見出し、共に永遠の家へと歩んでいくことを願います。