✅目次

  1. 転職活動を本気で始めた理由
  2. 書類通過・面接・内定ラッシュの中で見えたもの
  3. なぜ内定5社を辞退したのか
  4. 自分の心の声に従って――B型事業所という選択
  5. デザインという「生きる手ごたえ」
  6. 社会的成功よりも、霊的な満足を求めて
  7. 今後のビジョンと歩み方

1. 転職活動を本気で始めた理由

2025年春、「このままではいけない」という想いが高まり、私は本格的に転職活動をスタートしました。年齢や体調、経済的な不安が積み重なり、もうひとつの収入源が必要だと痛感していたのです。ハンドメイド活動「木のしずく工房」は続けていきたい。でも、生活の土台をどう築くか。その問いに向き合いながら、企業への応募を進めていきました。


2. 書類通過・面接・内定ラッシュの中で見えたもの

結果として、18社以上に応募し、5社から内定をいただくことができました。
在宅勤務の企業、業界大手、福祉法人など多岐にわたる選択肢がありました。どの企業も魅力的で、条件的には申し分ない。でも、心が動かない。仕事を通して得られるはずのやりがいや充実感が、自分の中に湧き上がってこなかったのです。それは、「働く意味」についての深い問いを私に投げかけてきました。


3. なぜ内定5社を辞退したのか

悩み抜いた末、いただいた内定をすべて辞退することにしました。
理由は、「本当に自分らしい働き方ではない」と感じたからです。毎日8時間、型にはまった業務をこなす生活では、自分の創作や精神の自由が失われていく。それは、“生きている実感”を削ぐように思えました。どんなに条件が良くても、魂が望んでいない選択は、続かない――その気づきが、私の背中を押しました。


4. 自分の心の声に従って――B型事業所という選択

そんなときに出会ったのが、B型事業所「つむぎ工房」でした。
ここでは、体調やライフスタイルに合わせて働くことができ、しかもデザインや制作系の仕事に携われます。時間の拘束がなく、創造的な作業に集中できる環境は、まさに私の理想でした。誰かのペースではなく、「私自身のリズム」で働ける場所。ここでなら、焦らずに前に進める。そう感じて、迷わずこの道を選びました。


5. デザインという「生きる手ごたえ」

私は昔から、何かを作ることが大好きでした。
「木のしずく工房」での作品づくりや絵本出版も、根底には“伝える喜び”があります。
「つむぎ工房」では、IllustratorやCanvaなどのツールを使って、販促物やSNSバナーの制作にも携われます。自分の手で何かを形にすることが、誰かの心に届く――その手ごたえが、今の私を支えています。表現することは、生きる力でもあるのです。


6. 社会的成功よりも、霊的な満足を求めて

私にとって「働くこと」とは、「何を得るか」だけでなく、「どんな心でそれをするか」が大切です。
高収入や安定だけを追い求めていたら、きっと大切な何かを見失っていたと思います。今の私は、目に見える肩書きよりも、心の平安と霊的な納得感を重視した選択をしました。「つむぎ工房」は、私が信仰を保ち、創作と共に生きるための小さな神の備えだったのかもしれません。


7. 今後のビジョンと歩み方

これからは「つむぎ工房」で学んだスキルを活かし、デザインや制作の幅を広げていきます。
「木のしずく工房」でも、自作のペンや書籍のプロモーションを自分の手で展開できるようになるのが目標です。働くこと、創ること、信じること――それらを切り離すことなく、ひとつのライフワークとして育てていきたい。遠回りに見えても、自分の足で選んだこの道に、私は誇りを持っています。


神の計画に信頼し、自分に与えられた道を歩む

「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。」(詩篇37篇5節)

この御言葉は、私が今回の転職活動を通して深く心に刻まれた約束のひとつです。
5社から内定をいただいたにも関わらず、私はすべてを辞退し、B型事業所「つむぎ工房」でデザインを学ぶという道を選びました。一見すると、安定を手放すような選択かもしれません。しかし、私の中には揺るぎない確信がありました――「この道こそが、主が備えてくださった道である」と。

聖書には「人は心に自分の道を思い巡らす。主がその歩みを確かにされる。」(箴言16:9)とあります。自分の努力や計画だけでは、本当の満足や祝福には届かないことを、私は過去の働き方の中で学んできました。体調を崩し、自分を見失った経験があったからこそ、今回は主にすべてを委ねる覚悟で選びました。

「つむぎ工房」は、ただの作業場ではありません。自分の弱さを受け入れながら、賜物を用いて人とつながる場です。そして、デザインという創造的な仕事は、まさに主が私に与えてくださった“たまもの”を活かす働きです。創造主なる神が天地を形づくられたように、私たちにも「創る力」が与えられているのだと実感しています。

世の中の「成功」や「安定」とは異なるかもしれませんが、主に信頼し、自分の使命に従って歩むとき、心には確かな平安があります。それは「すべての理解を超えた神の平安」(ピリピ4:7)です。

この道は、まだ始まったばかりです。けれど、神がともに歩んでくださる道であれば、どんなに小さな一歩でも意味がある。そう信じて、私は今日も祈りながら手を動かします。

もしあなたが、進むべき道に迷っているなら――
どうか自分の内なる声、主の静かなささやきに耳を傾けてください。
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。」(イザヤ43:4)
その言葉を信じ、自分を否定せず、自分らしい働き方を主に願い求めてみてください。

主は、必ず備えてくださいます。あなたが願う以上に、あなたにふさわしい場所を。