「正社員と派遣社員、どちらを選ぶべきか?」――この問いに対して、多くの方が 「安定を取るなら正社員」「高収入を狙うなら派遣」 といったイメージを持っているのではないでしょうか?

しかし、実際には 「正社員の方が必ずしも高収入になるとは限らない」 というケースもあります。

そこで今回は、給与面のメリット・デメリットに焦点を当て、正社員と派遣社員のどちらが有利なのかを詳しく考察していきます。


1. 給与の基本構造:正社員と派遣社員の違い

まず、正社員と派遣社員の給与体系の違いを整理しておきましょう。

🔹 正社員の給与構造

固定給(月給制)
ボーナス(賞与)が支給される場合が多い(年2回が一般的)
昇給・昇格の機会があるが、初任給は低めの傾向
福利厚生(退職金、社会保険、住宅手当など)が充実
残業代は「みなし残業」や「固定残業代」が適用される場合も(必ずしもフルに支払われるとは限らない)

🔹 派遣社員の給与構造

時給制が基本(働いた分だけ収入になる)
ボーナスは基本的に支給されない
残業代は100%支給される(時給の1.25倍)
交通費が支給される場合もある
昇給の機会は少ないが、次の契約で高時給案件に転職可能


2. 年収の比較:どちらが高くなるのか?

実際の給与面での比較をしてみましょう。

📌 ケース①:一般的な事務職(正社員 vs. 派遣社員)

雇用形態 月給 / 時給 月収 ボーナス 年収
正社員 月給22万円 22万円 60万円(30万×2回) 324万円
派遣社員 時給1,500円 24万円(1,500円×8h×20日) なし 288万円

このケースでは、ボーナス込みなら正社員の方が高年収になります。

ただし、派遣社員の時給が1,700円に上がると、年収は約326万円になり、正社員を逆転します。


📌 ケース②:残業が多い場合(派遣社員の方が稼げるケース)

雇用形態 基本月収 残業手当(月30時間) 年収
正社員(固定残業代あり) 22万円 なし 324万円
派遣社員(時給1,500円) 24万円 56,250円 355.5万円

派遣社員は残業代が100%支給されるため、残業が多い職場では正社員より稼げることがある!


📌 ケース③:短期・高時給の派遣社員 vs. 正社員

雇用形態 時給 / 月給 月収 年収
正社員 24.5万円(ボーナスなし) 24.5万円 294万円
派遣社員(時給1,800円) 28.8万円(1,800円×8h×20日) 28.8万円 345.6万円

短期派遣や専門職の派遣社員は時給が高いため、正社員よりも高収入になることがある!


3. 給与以外のメリット・デメリット

年収だけでなく、他の要素も考慮する必要があります。

項目 正社員 派遣社員
安定性 ◎ 長期雇用が前提 △ 契約更新制で不安定
ボーナス ◎ あり(企業による) × なし
昇給の可能性 ◎ あり △ 限られる
残業代 △ みなし残業があると支給されないことも ◎ 100%支給
自由度 △ 副業禁止の会社が多い ◎ ダブルワーク可能
キャリアアップ ◎ 昇進・昇格の機会あり △ スキルが上がれば時給UP可能

「安定を重視するなら正社員」、「収入を重視するなら派遣社員」が向いている


4. どちらを選ぶべきか?

✅ 正社員が向いている人

🔹 安定した収入を求める
🔹 長期的なキャリアを築きたい
🔹 昇進やボーナスを重視する
🔹 福利厚生(退職金・住宅手当など)が欲しい

✅ 派遣社員が向いている人

🔹 今すぐ高収入を得たい
🔹 残業代をしっかりもらいたい
🔹 働く時間を柔軟に調整したい
🔹 副業やダブルワークで稼ぎたい


5. まとめ:給与面のメリットを最大限に活かすには?

短期的な収入を重視するなら派遣社員のほうが有利なことが多い
長期的なキャリアアップを狙うなら正社員が安定
残業が多い職場なら派遣社員の方が高年収になることも
派遣で経験を積み、より良い条件の正社員を狙うのもアリ

最終的に、「どんな働き方をしたいか?」 が重要です。

安定重視 → 正社員
収入重視 → 派遣社員
柔軟な働き方 → 派遣+副業

給与面のメリットをしっかり理解し、自分に合った働き方を選びましょう!